住宅防火について

生活の基本はなんと言っても住宅なのではないでしょうか。家に帰れば大切な家族も待っていて、気持ちも安らぐことと思います。

 しかし建物火災による死亡者のうち住宅火災による死亡者の割合は87%(平成24年中)にのぼり、ほとんどの死亡者が住宅火災によるものと言えます。このことからも住宅の防火対策がいかに大切なことかお分かりになられるかと思います。

 また、65歳以上の高齢者が上記の死亡割合に占める割合は67%(平成24年中)で過半数を占めています。

建物火災ではほとんどの方が住宅火災で亡くなり、その過半数は高齢者です。

建物火災死者数の約9割が
住宅火災で発生
建物火災死者数の約9割が住宅火災。
建物火災死者数全体:1,366人 住宅火災における死者の
約7割が高齢者
住宅火災死者数の約7割が高齢者。
住宅火災死者数全体:1,016人
 次に出火原因についてです。平成24年中の火災出火原因(放火を除く)は次のとおりです。
1位:たばこ
2位:ストーブ
3位:コンロ
4位:電気器具
5位:マッチ
住宅火災の出火原因別の死者数
住宅火災死者の原因
火災は身近なものが原因で起きています。

では、火災を防ぎ生命・財産を守るためには何が必要なのか、原因別の予防法も含めて見ていきましょう。

住宅防火10のポイント
寝たばこやたばこの投げ捨てをせず、たばこの火はしっかり消す。
ストーブの付近には燃えやすいものを置かず、給油するときは火を消す。
料理をしているときはその場を離れず、離れるときは火を消す。
家の周りは整理整頓をし、放火されないように気をつける。
風の強いときは、たき火をしない。たき火をするときは消火用具の準備をする。
子どもには火遊びをさせない。花火などは大人と一緒にする。
電気器具は正しく使い、たこ足配線をやめる。またコードの上には重いものをのせない。
コンセントなどにはホコリを付着させない。テレビの裏などは注意が必要。
住宅用火災警報器などを設置し、寝具やカーテンなどは防炎製品を使用する。
高齢者や身体の不自由な人は近所同士で助け合う関係を築きましょう。
家族みんなで住まいの防火。 火の元まわりはいつも整理整頓。
火災原因別火災予防チェックシート
タバコ
について ストーブ
について コンロ
について 電気器具
について
高齢者・身体の不自由な方の住宅防火について
普段から火を使う場所・電気製品の整理整頓をし、火の始末はしっかりしましょう。
住宅の周りは整理整頓し放火されないように注意しましょう。
緊急通報システムなどや緊急通報用FAXなどを活用しましょう。
通報内容などを記入したカードなどを事前に電話のそばに準備しましょう。
民生委員や地域ボランティアなど緊急時の協力体制をお願いしましょう。
寝具やカーテンなどは防炎にし、住宅用火災警報器を設置しましょう。
就寝は1階で寝るようにし、廊下などには物を置かないようにしましょう。
万が一、火災が発生したら避難を第一に行ってください。また、付近に火災の発生を知らせましょう。
付近で火災が発生した場合などは早目に避難の準備をし、安全なところに移動しましょう。
(その場合は、ご面倒でも玄関に置き手紙をするか、消防署に連絡をください。)
地域の防災訓練などに参加し、知識や技術を習得しましょう。

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