消火器の正しい使い方

恐ろしい火災でも小さな火のうちは十分に消火できます。早く火災の発生を知ることができたら、ぜひ初期消火にチャレンジし被害を最小限で抑えましょう。

 ここでは代表的な消火器具の「消火器」の使い方について見ていきます。

A.消火器とは
 消火器には色々なタイプがありますが、代表的なものに粉末を放出するものと消火液薬を放出するものがあります。大きさもいくつかあり、消火能力と関係します。

 しかし、大きな消火器は重たいため高齢者や女性には使いにくい場合があります。住宅用消火器は軽量でホースがないものもあり、赤色だけでなくカラフルなものがあります。また、エアゾール式の簡易タイプの消火器具もあり、殺虫剤のように使用できます。誰にでも使いやすく厨房のまわりなどに適しています。

消火器のイロイロ
○住宅用消火器の適応表示
  住宅用消火器の適応表示

○エアゾール式簡易消火器具の適応表示
 エアゾール消火器の適応表示

 検定マーク検定品にはこの表示があります

B.消火器の使い方について
消火器は非常に簡単な操作で使用できます。大まかには3動作で放射します。
安全ピンを抜き、
1.安全ピンを抜きます ホースを火元に向け、
2.ホースを火元に向けます 噴射!
3.レバーを強く握り、
噴射させます。 ※ホースのないものは上記の2が省略されます。
消火器は炎ではなく、火元をねらって放射しましょう。
放射の勢いで炎の吹き返しがありますので姿勢を低くしましょう。
油鍋などに放射するときは、鍋などがひっくり返らないように注意して放射しましょう。
火元からは1.5~2m離れて放射しましょう。
消火器で消火できる目安は炎が天井に移るまでです。炎が天井に移ったら早期に避難しましょう。
初期消火は天井に火が届くまで
C.消火器の注意事項について
 消火器は安全に使用できるよう作られていますが、より安全に使用するために次のことに注意しましょう。
消火器の噴射は勢いがあるのでしっかり力を入れて持ちましょう。
消火器の有効期限は5年又は8年で消火器により若干違います。手持ちの消火器をしっかり確認して適切に取り替えましょう。
屋外などに置く場合はケースなどに入れましょう。そのまま放置すると容器の腐食などが生じて大変危険です。
容器の腐食した消火器は爆発などの危険もありますので絶対に使用しないでください。容器の底の部分などにも腐食は生じますからしっかり確認しましょう。その場合は購入先か防災設備業者に相談をし、確実に廃棄してください。

D:消火器の不適正取引に注意!!
 消防署や役場などから来ました、などと偽って高額な消火器などを購入させる悪質な業者がいます。消防署や役場などで消火器の斡旋をすることはありませんので、そのような業者が来た場合はしっかりと断りましょう。

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